大阪桐蔭 中学校

メッセージ

校長 今田 悟
「なりたい自分」になるために。

 本校に入学してくる生徒の多くは、地元を離れて初めての電車通学や、見知らぬ先生方と同級生に囲まれた毎日の中で、戸惑いや不安とともに新生活をスタートします。しかし新入生たちの様子を見ていると、日にちが経つにつれ徐々に校内の環境にも慣れ、4月後半に行う3泊4日の学習合宿が終わった頃には、ともに学び生活することでクラスメートとの連帯感のようなものも生まれ、授業にも馴染んで学習への意欲も高まってくるようです。
 大阪桐蔭では7時限の授業を行うとともに、始業前と放課後に自習室を開放し、生徒の学びを手厚くサポートしています。また前述の学習合宿や夏季研修、文化祭など、勉学だけに留まらず幅広い「学びの機会」を数多く設けて、生徒の学習意欲やモチベーションを高める工夫をしています。さらに60を超える講座の中から自身で選んで参加する体験型授業「プロジェクトワーク」は、学年を超えて高校生とも同じ場で学ぶことができ、中学生にとっては大きな刺激になっています。刺激を受けた生徒たちは興味や関心を高め、自ら進んで学ぶ姿勢を身に付けていきます。
 皆さんは中学1年生から高校3年生まで、人生の中で最も多感で、人間形成の基礎となる6年間を大阪桐蔭という学びの場で過ごすことになります。将来の自分はどうなりたいのか、いまはまだ漠然としているかもしれませんが、6年間かけてしっかりと自分と向き合いながら、確かな目標を見つけてほしいと思います。高い目標を持ち続けるのはとても大事なことです。そして目標を達成するためにいまの自分に何が足りないのかを考えてみてください。自身に不足しているところ、補うべきところを考えるのは、中学生の皆さんには難しいかもしれません。しかし、現実と向き合わない限り、なすべきことは見えてきません。幸い、大阪桐蔭には身近に高校生の頼もしい先輩たちがいます。プロジェクトワークやクラブ、また自習室などの校内で、自身の目標に向かって歩みを進める先輩たちの姿を見て、刺激を受けながら学ぶことで、数年後の自分がどうなりたいか、次第に明確になってくるでしょう。自身の目標を見つけ、それを実現するために何をなすべきか真剣に考えることが、皆さんを成長させてくれます。
 本校は皆さんが「なりたい自分」に向かって本気で進めるように、6年間全力でサポートします。ともに高い目標に向かって努力するクラスメートや先輩たちもいます。日々の努力を積み重ね、自身が着実に成長しているという実感と達成感を味わってほしいと思います。皆さんがここ大阪桐蔭で大きく成長されることを心より期待しています。

校長 今田 悟
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